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ピーナッツ警部と餅刑事の事件簿~謎の暗号~ [オレゴン文庫]

☆2015年6月27日(土)☆
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こんにちは。olegonです。
本日は〝ショートストーリー〟(ちょっと長いかも?)でお楽しみください。。。

~~ピーナッツ警部と餅刑事の事件簿~謎の暗号~~

「豆田警部!被害者は〝○野×蔵〟35歳、×△商事に勤務しているサラリーマンです。
発見者は妻の〝葉那湖(はなこ)〟26歳、専業主婦です。。。
書斎で仕事をすると言って部屋に鍵をかけて入ったそうですが、朝になっても布団で
寝ていなかった被害者が気になって、様子を見た所、発見。
その時は、鍵はかかっていなかったようです。それと、玄関の鍵が開いていたと。。。」

「持田くん、奥さんの様子は?」

現場となっている〝マンションの3階〟までは、階段を上らなければならなかった。

「警部、エレベーターは点検中のようです」
「そうか・・・運動だな・・・」

〝豆田警部〟と〝持田刑事〟の会話が続く。

「奥さんは酷く動揺している様子ですが、時々〝冷静な〟一面も見せるようで・・・」
「そう・・・やっとついたね、最近運動不足でね」

マンションの一室に入ると、リビングのソファーで、妻の〝葉那湖〟が、
ひどくうな垂れた様子で座っていた。

「奥さん・・・ですか。豆田です。。。」
〝葉那湖〟はゆっくりと顔を上げた。

「お辛いと思いますが、ご協力お願い致します」
何かに〝怯えた〟ように〝葉那湖〟は無言でうなずく。。。

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「奥さん、ご自宅でお仕事でもされていたのですか?・・・これ、奥さんのですか?」

〝豆田警部〟はキッチン横のテーブル上に無造作に置かれていた〝書類〟と
〝ノートパソコン〟を指さして言った。

〝葉那湖〟の気を紛らわせる為に〝豆田警部〟が発した言葉だったのだが、
一瞬〝ドキッ〟とする〝葉那湖〟。。。

「あ、・・・それ・・・日本語専用ワープロです。時々、友人に頼まれて
〝文字入力〟のお手伝いをしているんです。何もする事ないですから。。。」

「あ~~、そうですか・・・」

〝葉那湖〟との会話に割り込むような形で〝持田刑事〟が〝豆田警部〟を
〝その一室〟に案内をする。

「後頭部を鈍器のようなもので殴られているようです」
・・・と持田刑事。

「持田くん、ここにも〝日本語ワープロ〟が置いてあるね・・・」
・・・と豆田警部。

「・・・警部、それは〝日本語ワープロ〟ではなくて〝ノートパソコン〟です」
「あ~~そうなの。。。」
〝豆田警部〟が何気なく〝Enter〟を押すと、パソコンが静かに起動し、画面に文字が
表示された。どうやら〝シャットダウン〟されていなかったようだ。

「持田くん、何か表示されたようだよ」

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「警部・・・何ですかね・・・この・・・〝くちみちそら〟って・・・
何かの暗号のような・・・」

〝豆田警部〟の瞳が〝ギラッ〟と輝いた。。。

「持田くん、これ、パソコンのファイルなんか見れるのかな」
「ハイ警部、やってみます。。。」

〝持田刑事〟がパソコンとしばらく格闘する・・・

「警部、パスワードが設定されているフォルダがあります。パスワードを解読
するとなると、この場ではちょっと無理ですね・・・」

「持田くん、〝くちみちそら〟って入れてみてよ」
「わかりました警部・・・あ・・・ダメなようですよ・・・あれ、何かこれ
おかしいですね・・・。」

「持田くん、どうかした?」

「これ、入・・・」

〝持田刑事〟が言いかけたのも聞かず〝豆田警部〟は、何かを思い出したように
部屋を出て行き、すぐ戻ってくると〝持田刑事〟にメモを渡し、書かれた文字を
入力するように指示をした。

すると、パスワードが認識され、ファイルが開いた。

「警部・・・これは・・・」

「持田くん、おそらく被害者は殴られた後、まだ意識があったのかもしれないな。
それで、誰かに伝えようと〝最後の力〟で〝パスワードを打った〟のかもしれないよ。。。」

「警部・・・」
何かを悟ったように無言になる〝持田刑事〟・・・。

〝残念〟な表情で部屋を出ていく〝豆田警部〟・・・。

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前向き [オレゴン文庫]

☆2015年6月25日(木)☆
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こんにちは。olegonです。
本日は〝ショートストーリー〟でお楽しみください。。。

~~前向き~~

「やあ、こんにちは!」
「あ・・・こっ・・・こんにちは・・・」

いつもの公園。いつものベンチに座っている〝彼〟に
〝白髪まじりの紳士〟が声をかけ、〝彼の横〟に座る。

紳士は、この公園で良く見かける事があって、会釈する程度の〝顔見知り〟
だったのだが、この日、初めて声をかけられた。

なんでも、〝彼〟が悲しそうな表情をしていたので気になったのだそうだ。

「やあ、こんにちは!」
「・・・・・・・・」
「何か悩み事でもあるの?」

初めての会話で突然こんな事を聞かれるなんて、〝一歩〟引いてしまいそうだった
のだが、なぜかその時は、誰でも良いので、話をしてみたかった。

「いつも、この公園で〝紳士さん〟みかけますよね。
悩み事でもあるような感じに見えましたか?」

〝彼〟が尋ねる。

「顔に全部書いてあるよ。」

〝紳士〟が微笑む。

その〝冗談〟とも言えそうな言葉に、一気に気持ちが解れてしまったのか、
〝紳士〟との会話が苦痛ではなくなり、むしろ、すべて話してしまいたいと言う
気持ちになった。

紳士との時間が〝不思議〟と、優しくて心地よく感じられた。

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それからは、初めて会話する相手に悩みや心配や気づけば色々と話していた。
夢中になりすぎて、何を話したのか〝ハッキリ〟と覚えていないのだが、
〝紳士〟は、ひとつずつ丁寧に聞いてくれた。

「悲しい事、嫌な事、逃げてしまいたい事・・・色々とあると思うけど、
どれも無駄な事ってひとつもないよ」

「それぞれの出来事は、ちゃんと意味があるんだよ」

「失敗したっていいよ。失敗したって事は、それに向かってチャレンジした事
なんだから、恥ずべき事ではないよ」

「勇気を出して一歩前に進んでみようよ」

誰にも相談できなかった事なのだが、〝紳士〟にすべて語った事によって
少しは気持ちが楽になった。

少しずつだが〝前向き〟に考えてみようと、思うようになった。

それから〝彼は〟何かを思いついたかのように〝紳士〟に深々と頭を下げ、
お礼を言うと、後ろも振り向かずに走っていった。

何とも言えない〝笑顔の紳士〟が〝うれしそう〟に〝彼の背中〟を見送っていた。

「どうだった?前向きになれそう?」
〝清楚で美しい婦人〟が〝紳士〟の隣に座った。

〝彼〟と〝紳士〟のやり取りを、その〝婦人〟は木陰から、ずっと
〝見守って〟いたようだ。

「大丈夫だよ。前向きになれそうだ」・・・〝紳士〟は言った。

「そう、良かったね。・・・だって〝あの時〟に〝前向き〟になれなかったら、
わたしたち、出会ってないもの。。。」
「その為にわたしたち・・・〝未来〟から〝ここへ〟やってきたんですもの。。。」

〝紳士〟と〝婦人〟は〝幸せそう〟に公園を後にした。

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それから〝彼〟は、改めて〝紳士〟にお礼が言いたくて、何度か、
その公園を訪れてみた。

あれだけ、いつも顔を合わせていたのだが、偶然なのか、その時に限って
会うことは無かった。

〝もう、どこかに行ってしまったんだろうな〟・・・と思うようになっていた
ものの、もう一度だけ、〝あの公園〟へ行ってみる事にした。

すると、〝あの公園のベンチ〟で〝若い女性〟が何やら〝困った感じ〟で
何かを探していた。とても困っていたようなので、

「何かお探しですか?」と声をかけた。
以前の〝彼〟からは考えられないような〝行動〟だった。

「カギを落としてしまったようで」

〝若い女性〟は、〝彼〟の事を〝待っていた〟ような素振りで答えた。。。

「カギ・・・探しましょうか」

それから、〝彼〟と〝若い女性〟との二人で〝カギ〟を探す事になった。。。
暖かい日差しで公園はあふれていた。

〝彼〟が〝あの公園〟で〝白髪まじりの紳士〟に会う事はもう〝二度〟となかった。

あの〝清楚で美しい婦人〟とも・・・。
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タイムマシン [オレゴン文庫]

★2012年8月23日(木)★

こんにちは。olegonです。

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「彼」が「その場所」に行く為には、或る私鉄の「ガード下」を
“抜けなければ”ならなかった。

緑が豊かな「川沿い」の道・・・
遠くに見える山々・・・

「これまで」の「時間」が流れる場所。。。

その風景も「ガード下」を抜けると「一変」する。。。

「灰色」がかった「蜃気楼」・・・
光が乱反射し「行き先」を混乱させる・・・

「その場所」から見える「見慣れた風景」・・・

誰かれかまわず「何か」を投げつけてくる。
当たり前のように「目の前」に立ちふさがる。

それが続く・・・それが続く・・・

23時59分・・・

「光」の「行き先」は「時間の流れ」とともに告げられる。

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緑が豊かな「川沿い」の道・・・
「灰色」がかった「蜃気楼」・・・

それは続く・・・それは続く・・・


今日も「彼」は“無意識”のうちに繰り返される「その場所」へ向かう。。。
タイムマシンを“抜けて”・・・

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夜明け前 [オレゴン文庫]

こんにちは。olegonです。



「ここ」にはずっと「夜」が続いていた。
「行き場」の無い「夜」が続いていた。

誰かが囁く。。。

「今が夜であること・・・それは・・・夜明け前であると言うこと・・・」

心に「響く」言葉。心に「力強く」残る言葉。

「張り詰めて」いた「糸」のようなものが「一気」に切れた瞬間。。。
「張り詰めて」いた「何か」が「一気」に「開放」された瞬間。。。

「我慢」していた「気持ち」がとめどなく「溢れ」出てくる。。。

「ここ」は、夜明け前・・・だったんだ。。。

力強く・・・輝く・・・光に向かって、
ただ・・・ひたすらに・・・ひたすらに・・・

今が「夜明け前」だから。。。


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虹の下まで [オレゴン文庫]

こんにちは。olegonです。



夕立の午後、虹を見つけた。
それは天空まで届く虹。

虹の下は、どうなっているんだろう。
「それ」を探しに・・・歩きだす・・・。

走ってみてもいい。
歩いてみてもいい。
苦しくなったら・・・立ち止まってみてもいい。

でも、あきらめずに、勇気を出して、進まなきゃ・・・
「それ」を探さなきゃ・・・それは希望だから・・・。

ほら、虹の下は、もうすぐ・・・。

ほら、見上げれば、虹の懸け橋が・・・。

ほら、それが希望だから・・・。


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地平線の虹 [オレゴン文庫]

こんにちは。olegonです。





夏の日の夕暮れ。忙しなく家路に急ぐ。
いつもと同じ日々の流れ。
いつもと同じ時間(とき)の流れ。

いつもと同じ・・・いつもと同じ・・・

それは大切な事。それは幸せな事。それは感謝しなければならない事。

それに向かって進む。それに向かって突き進む。

始まりがあるから終わりがある。
終わりがあるから始まりがある。

それでも明日は必ずやってくる。
地平線の彼方から。
それでも今日は必ずやってくる。
地平線の虹を渡って。


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心の鍵 [オレゴン文庫]

こんにちは。olegonです。



ずっと昔から、鍵をかけてきた引き出しがある。
その人は時折、その鍵を開ける。
そして中に入っているものを現実の世界へ放り投げる。

それは、

自分の責任で死んでしまったかもしれない、セキセイインコのいっちゃんとの時間。

気分次第で家族と接してしまい、祖母との最後の会話ができなかった後悔の連続。

現実逃避をしようとする、不甲斐のない日々。


その人は時折、胸が壊れそうになる。涙が止まらなくなる。
心が納得するまで。続く。続く。

ふたたび、引き出しに鍵をかけようとする。

時折、こう言う。
「もっと肩の力を抜いていいんだよ。焦らずに、ゆっくり、ゆっくり。」と。

心が納得するまで。それは続く。続く。
ゆっくりと・・過ぎてゆく・・・。

そしてその人は、光り輝く「未来」という名の鍵を使って、引き出しを開ける。
二度と心に鍵をかけないように。

ゆっくり・・ゆっくり・・。


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 [オレゴン文庫]

こんにちは。olegonです。



曇り空がキライだと言う「少年」がいた。
もっと遊びたいのに、遊べなくなるかもしれないから。

曇り空がスキだと言う「少年」がいる。
忙しなく流れていく時間を、ゆっくりと止めてくれるかもしれないから。

雨がキライだと言う「少年」がいた。
友達といっしょに、外で遊びたいのに遊べなくなるから。

雨がスキだと言う「少年」がいる。
もう一人の自分をどこかに連れて行ってくれるかもしれないから。


雨はスキ・・・キライ・・・。


タグ:ポエム
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